現代の黄金の夜明け
西洋魔術に興味を持った人なら一度は聞いたことがある団体が黄金の夜明けだと思います。この団体は19世紀末ヴィクトリア朝時代のロンドンにて設立された魔術結社です。アニメや小説などでも取り上げられる団体ですが、元祖黄金の夜明け団はもう存在しません。後継団体である暁の星(Stella Matutina)やアルファ・エト・オメガ(Alpha et Omega)、聖黄金の夜明け団(Holy order of the Golden Dawn)ですが、この三団体もすでに存在しません。ですが、現代には黄金の夜明け団と名乗る団体は海外に存在しています。もちろん、これらの団体が元祖黄金の夜明けからの使徒継承権を受けていることはありえません。そもそも、黄金の夜明け団のテンプル設立が認めらるのは、三首領からの認可があってこそです。元祖黄金の夜明け団が崩壊したときには、三首領の一人であるロバート・ウッドマンは亡くなっており、ウイリアム・ウィン・ウエストコットは退団し、マクレガー・メイザースにいたってはロンドン本部から追放勧告を受けています。ですので、先にあげた後継団体も誰からも認められる直系系統というものはありません。そんな中で、現代も存在する黄金の夜明けとは何なのか?